今回ご紹介する映画『フリーソロ』は、2019年の第91回アカデミー賞にて、長編ドキュメンタリー賞を受賞した作品
フリーソロとは安全装置を一切使うことなく己の身体のみで山や絶壁を登るクライミングスタイル。最も高度なテクニックを要するスタイルの一つです。
でも落ちたら死ぬことがわかっているのに、精神状態が常人とはかけ離れており理解ができませんよね。そんな本作の主人公『アレックス・オノルド』を深掘りしていきます。
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映画『フリーソロ』のあらすじ
© 2018 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.
カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園はクライマーの欲望をかき立てる聖地のような場所。特に970mの高さを誇るエル・キャピタンを制することはオノルドの生涯の夢だった。
オノルドは危険な“フリーソロ“での登頂に挑むべく準備を開始する。
情報提供：ぴあ
映画『フリーソロ』の作品情報
| 制作国 | アメリカ |
| 制作年 | 2019年 |
| 監督 | エリザベス・チャイ バサルヘリィ ジミー・チン |
| 出演者 | アレックス・オノルド |
| 上映時間 | 100分 |
映画『フリーソロ』は死と隣り合わせの新感覚ドキュメンタリー
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目の前に映し出されるのは、世界遺産にも登録された、美しい森の中に巨大な岩壁が構えるヨセミテ国立公園。
美しい景色を前にカメラがズームしていくと巨大な岩に一人の人間が素手でよじ登っている姿。
この無謀にも思える挑戦こそがフリークライミングでありアレックス・オノルド
アレックス・オノルドについて
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ボルダリング初心者のほとんどがエクササイズくらいの感覚で嗜んでいるとおもいます。
正確なルールや「クライミング」との違いを理解している人は多くないでしょう。
フリーソロには、強靭な体力だけではなく、精神力、忍耐力、判断力などあらゆる力が必要に
その中でも精神力が一番必要になってくると話しています。
見所ポイント『7年越しの挑戦』
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エル・キャピタンへの挑戦はもちろん思いつきではなく、挑戦を思い続けては、目の前にして恐怖で断念すること7年の月日が経ちました。
さらには、オノルドが無謀な挑戦者ではないということが劇中で分かるシーンがあります。
フリーソロでの登頂を目指すため、何度もルートを確認するために登るのですが、本番でパニックにならないため…
見所ポイントを紹介『身体的特徴』
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さすがに常軌を逸した挑戦なので、この人の頭の中は一体どうなっているんだと思った方もいると思います。
映画の中では、そんな彼の頭の中を覗いてみようということで、オノルドをMRIで調査することに。
すると彼の『扁桃体』が一般的な人より機能していないことが分かりました。
扁桃体とは不安や恐怖などの感情を感じた時に活動することが知られています。つまりオノルドは普通の人間より、恐怖を感じにくい体だということに…
劇中、オノルドは「いつ死ぬのか分からないのは、みんな同じこと。登ることで”生”を実感できる」と語っていました。
映画『フリーソロ 』のラストシーン
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撮影クルーも死と隣り合わせ
クルーたちも命がけです。オノルドの集中を欠いたとなれば、彼の最期を映すことになります。
偉業達成までをいかに上手く納めるかということに試行錯誤する姿もドキュメンタリーの内部が伺えて印象的でした。
エル・キャピタンへの挑戦
なにより彼に何かあった場合の連絡体制を確認するシーンなども映されていて、より緊張感が高まる中、アレックスは本番に挑みます。
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2017年6月3日、オノルドは挑戦を始めます。クルーもオノルドの動向を撮影開始。以前、ロープありで失敗して断念した場所に辿り着きます。
予定したペースより遥かに順調に進んでいき、木々が揺れ、風で揺れる音さえ恐ろしく感じる映像の中、前人未到の偉業の瞬間を目撃することに。
なにより驚くことは、そのタイム『3時間56分』。
『自分が死ぬまで挑戦しつづけたいという訳ではない』
このように語るオノルド。TEDに出演してその舞台裏を語っています。
まとめ
彼の挑戦は人間離れしていますがオノルドの生き方は非常に参考になる部分も多くありました。
こんなに手に汗をかきながら見たドキュメンタリーは人生初です。
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