韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』はつまらない?原作との違いについて

キム・ジヨン

今日ご紹介する映画は『82年生まれ、キム・ジヨン』です。2016年に韓国で原作小説が発行、130万部以上を記録するベストセラーに。

本作は、韓国に未だ強く残る女性蔑視を細かく描いたフェミニズムのお話です

この記事では、あらすじやストーリーを振り返り解説、原作との違いなどにも触れていきます。結末やネタバレを知りたくない方はご注意ください。

『キム・ジヨン』はU-NEXTで視聴できます!

登録・解約も簡単

31日以内の解約でお金はかかりません!

dtvdtv韓国ドラマの配信が少ない?他サービスと比較してみた
映画館

結婚を機に仕事を辞めたジヨンは、育児・家事に忙しくしていて、時に閉塞感を感じていた。ある時、別の人格が宿ったような言動をする。

夫のデヒョンはジヨンにその真実を告げることができずにいた。なにが彼女の心を壊してしまったのか、彼女の半生を通して見えてくるものとは。

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の作品情報

『82年生まれ、キム・ジヨン』予告 10月9日(金)より 新宿ピカデリー他 全国ロードショー
制作国韓国
制作年2019年
監督キム・ドヨン
キャストチョン・ユミ
コン・ユ
上映時間118分

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の監督

キム・ドヨン監督

40代半ばで映画学校に入り、映画づくりをした韓国の女性に大人気の監督

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の原作

原作は、チョ・ナムジュによる小説『82年生まれ、キム・ジヨン』です。

韓国の1982年生まれの女性で最も多い名前“ジヨン”が主人公の社会風刺小説

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のキャスト

チャン・ユミ

キム・ジヨンを演じたのはチャン・ユミ。内に抱えた複雑な思いを言葉よりも非常に繊細な表情で見せてくれました。

©2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
主な出演作
  • トガニ 幼き瞳の告発
  • 新感染 ファイナル・エクスプレス

コン・ユ

デヒョン役にはコン・ユが配役。ジヨンの夫という、一番近くにいる男性として親近感と好感を与えていました。

©2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
主な出演作
  • トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜
  • 新感染 ファイナル・エクスプレス

原作小説と映画版の描かれ方が大きく異なっていた

©2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

まず、本作を視聴して感じたことは、原作との描かれ方に相違があり違和感を感じました。

  1. 夫の立場
  2. ジヨンの描写

それぞれについて解説します。

夫の存在

夫役を俳優のコン・ユを起用したことにより夫の印象に対して好感を覚える人は多いことでしょう。

きっと最初に映画を観た人は「理解のある夫だな」という印象が残ると思います。

でも原作だと「傍観者」的な夫の姿が描かれています。映画の場合は「妻に寄り添う夫」として描かれていたこともあり違和感を感じますよね。

ジヨンの描写

やはり原作との大きな違いは、中年男性にママ虫と囁かれるシーン以降の展開です。

夫の稼ぎでのんびり過ごしている女性を揶揄したインターネットスラングのひとつ

原作だと逃げ出したジヨンでしたが、映画では言い返すシーンに。原作を知っている人には違和感を感じると思います。

原作を読んでから映画を観ると『つまらない』と感じる人が多かった

映画のみを観ると違和感なく物語りは成立しているのですが、原作を読んでから映画を観ると、気持ち悪い、つまらないという意見が多くあります。

原作では徹底して描かれていた女性の生きづらさが、映画では夫によって改善したかのような展開になっています。

やはり酷評が多い評価になったのは構成の違いなのでしょう。

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の構成の違い

©2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

映画のラスト

育休を取ろうかと提案する夫の存在により、キレイに物語りは着地しています。

原作のラスト

ジヨンを分析していた精神科医自身の痛烈な罵倒とも受け取れる風刺で終わります。

映画を観ていると、小説の方が面白いやリアルという意見が多いですが、女性の生きづらさをしっかり散りばめて描いたところは良かったです。

韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の見どころや不明な点

違法サイト

良くも悪くもステレオタイプなキャラやエピソードなんでとても分かりやすい。全体的に目が離せない展開が続きます。

冒頭から夫は妻ジヨンの言動を心配し精神科を受診させようとするが、終盤に入るまでずっとモヤモヤが続きます。

炎上が狙い?おうち映画館の『82年生まれ、キム・ジヨン』の感想について

憑依の表現とか怖さは映像の方が向いてるから物語りとしてはわかりやすい内容でした。一つ残念なのは、夫が良き理解者として描いてるところ。

それにより“育児疲れでメンタル壊れた人”のようにも見えてしまいます。ストーリーを変えたのは炎上を狙った戦略的な狙いも感じました。

登録・解約も簡単

31日以内の解約でお金はかかりません!

u-next【2022年版】U-NEXTのおすすめ韓国ラブコメドラマ7選