今日ご紹介する映画は『朝が来る』。ドラマ化もされた辻村深月の小説を映画化した作品です。
この映画を一言で表すと、「家族とは何か」を考えさせられるドキュメンタリー
この記事では、そんな人気映画が『つまらない』と酷評な理由や実話なのかについてもお伝えします。
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永作博美&井浦新出演の泣ける映画『朝が来る』のあらすじ
2020「朝が来る」Film Partners
不妊に悩んでいた栗原清和と佐都子の夫婦は、特別養子縁組支援団体から男の子を引き取り、朝斗と名付けます。
血は繋がっていなくても、仲睦まじく暮らす栗原親子。
そんなときに、朝斗の実の母・片倉ひかりを自称する女性から電話がかかってきます。
「息子を返すか、お金をください」
という電話の内容に困惑しつつ、栗原夫婦は彼女と実際に会うことに。
しかし現れた女性は、一度だけ見たことのある記憶の中のひかりとは、別人のように思えました。
彼女の狙い、そして正体とは……?
2020「朝が来る」Film Partners
永作博美&井浦新出演の泣ける映画『朝が来る』の作品情報
ジャンル | ミステリー/ヒューマンドラマ |
監督 | 河瀬直美 |
出演者 | 永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子 |
上映時間 | 140分 |
永作博美&井浦新出演の泣ける映画『朝が来る』の登場人物・キャスト
豪華な俳優たちがキャストとして選ばれています
実の子を持つことが叶わなかった夫婦
2020「朝が来る」Film Partners
- 妻の佐都子を演じるのは永作博美
- 佐都子の夫役は井浦新
実の子を育てることができなかった少女
2020「朝が来る」Film Partners
- 片倉ひかり役に蒔田彩珠

泣ける映画映画『朝が来る』のストーリー設定について
2020「朝が来る」Film Partners
朝が来るの設定について重要なポイントを解説したいとおもいます。
特別養子縁組を支援するベビーバトン
この映画でテーマとなっている「特別養子縁組」
今回は、あまり馴染みのないこの制度について皆さんに詳しくご紹介します。
普通養子縁組
養子となる者は戸籍上、実親と育ての親両方との親子関係を持ちます。
特別養子縁組
育ての親と養子の親子関係を重視し、養子は戸籍上育ての親の子となり実親との親子関係が消滅し、戸籍には育ての親となる夫婦の「長男・長女」と記載されます。
ベビーバトン
映画に登場するベビーバトンは民間事業者。
ベビーバトンの役割
望まない妊娠をした女性の相談を受ける一方、育ての親を希望する夫婦のカウンセリングや選定をし子どもと育ての親のマッチングを行っています。
映画『朝が来る』は実話なの?
2020「朝が来る」Film Partners
家族の絆と胸を揺さぶるそれぞれの葛藤が描かれる本作ですが、実話であってもおかしくない話だと思います。
- 子どものいない夫婦
- 実の子を育てることができなかった少女
それぞれについて解説します。
子どものいない夫婦
子どもはいないけれど幸せに過ごしていた夫婦、それぞれの形があり、それぞれの問題もそこにはあるのでしょう。
一つの社会問題でもありますが、社会風刺を描いた作品ではなく、最初から最後までミステリー風に描かれております。
本作の夫婦に子供がいない理由は、不妊治療の過酷な現実を見て諦めた背景があります。
実の子を育てることができなかった少女
2020「朝が来る」Film Partners
さまざまな理由で、子どもを育てられない人もいると思います。とくに未成年では難しい問題です。
片倉ひかりも同じで、中学生で妊娠をしてしまい、妊娠8ヶ月の頃まで両親に言えない状態でした。
このシーンは映像を観ているだけでも苦しかった。ここまで少女の心理描写を描ける辻村深月さんはさすがです。
片倉ひかりの心境
こういう早期妊娠の話の多くは、いつも苦労やクローズアップされるのは女性。
妊娠当時まだ子供で産みたくても産めず、育てられるひとに託した気持ちは言葉では語れない。
我が子を養子に出さざるを得なかった母も、なかなか授からなくて養子をもらう母も、どちらの人生も壮絶に感じます。
2020「朝が来る」Film Partners
そんな誰にも言えない苦しみを抱え成長した片倉ひかりは、挙句の果てに事件を起こしてしまうですが、ミステリー風な展開で、緊張感はありました。
理解しようとしても決して共感することができないし、それをわかっているから遠ざけてしまう。
人間って結局自分のことしか考えられないって突きつけられた気持ちになり寂しく悲しくなった。
でも実話ではないので、サスペンス風なストーリーが作れたのでしょう。もし実話だったら、突っ込みどころが多すぎます。
- 片倉ひかりの家族が探さない理由
- 彼氏の家族にも出産を黙っている理由
- 子供を引き渡すシーンがありえない
などなど、たくさんあります。このような流れもありネット上では『つまらない』と酷評を受けたのかも知れません。
映画『朝が来る』つまらないと酷評な理由とは?
2020「朝が来る」Film Partners
ネット上では、実親と里親とは完全に接触を断つべきではないのか?と引き渡しについて違和感を感じる人が多いそうです。
これは私も同じで、さまざまな問題がある以上、外国でも産む側と育てる側との非接触はありえないと思います。
やはりこのようなシーンが劇中では多いこともあり、ドキュメンタリーよりに感じる人が多い結果になったのだと。
個人的には、つまらないより、なんとも言えない気持ちになる映画だと思います。
いろんな意味が込められたタイトル
朝が来る、日が昇って明るくなる、新しい1日が始まる、生命の輝き、人生の始まりなど考察のしがいがあるタイトル
朝が来る、ひかりが差し込む、新しいはじまり
昨日とは違う出来事が起きるこの映画では新しい始まりを意味するタイトルにしたのかと思います。
映画『朝が来る』のラストシーン
以上、映画『朝が来る』を紹介しました。
ドキュメンタリー風というか、アドリブなのではないかと感じる作風で、リアリティーがあり素晴らしい作品です。
ラストシーンは、救われない話かと思ったが、最後は光が見えたことも良かった。
ヒカリは素直で優しくて、周りがヒカリの人生を変えてしまったのだと思いました。
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