今日は芦田愛菜さんの主演映画『星の子』を紹介していきます。この映画は誰にでもある平凡な日常がテーマです。
怪しげな宗教を信じる両親のもとで深い愛情を受けて育った少女。家族と現実について疑問を抱きながら模索する様子を描いた作品
正直、かなりの病み映画でした。そこでこの記事では、ネットでも話題の宗教団体のモデルについて実話なのか、劇中のラストシーンに焦点を当て深掘り考察していきます!
映画『星の子』作品紹介
— おうち映画館@相互フォロー (@mogurosite) November 9, 2021
オススメ/年齢/対象
作品情報
タイトル | 星の子 |
監督 | 大森立嗣 |
脚本 | 大森立嗣 |
出演者 | 芦田愛菜 永瀬正敏 原田知世 岡田将生 黒木華 |
上映時間 | 110分 |
実話 | × |
オススメ度 |
あらすじ
ストーリー
両親から深い愛情を注がれて育った中学3年生のちひろ。両親は、病弱だった幼い頃のちひろを治してくれた水を信じ、宗教にのめり込む。ある日、ちひろが好意を抱いている南先生に自分の両親の怪しげな姿を見られてしまい…
映画『星の子』の原作
2017年の今村夏子さんの小説「星の子」が原作
今村夏子さんはあたらしい娘で太宰治賞を受賞。その後、三島由紀夫賞受賞、むらさきのスカートの女では芥川龍之介賞を受賞するなど短いキャリアにも関わらず多くの賞を受賞した経験をもっています。
映画『星の子』についてTwitterの反応
(出典 @axbkic)
調子悪い魚
@axbkic実在する宗教団体とは関係ない(強調)けど、「星の子」って映画は良かった
(出典 @datedate)
datedate
@datedate#蒔田彩珠朝が来る、星の子。激しい映画に出ているな。
映画『星の子』の監督やキャスト
大森立嗣監督
本作を手がけたのは、俳優としても有名な大森南朋さんの兄でもある大森立嗣監督。映画祭でも数々の受賞作品を手がけてきた監督
主演は芦田愛菜さん
主役のちひろには芦田愛菜さんが配役。子役時代から演技の上手さは有名ですが、大人の階段を昇る彼女の演技は更に磨きが掛かり非常に素晴らしいです
南先生役の岡田将生さん
「イケメンだけど性格悪いやつ」というキャラクターがハマっていた岡田将生さん。本作の役柄は誰にでもある価値観だと感じました
ちひろの両親
本作の難しい役柄を見事に演じた永瀬正敏さんと原田知世さん。余談になりますが永瀬さんの大ファンです。彼の出演している映画作品は感慨深い作品が多くて大好きです。
脇を固めるキャスト
高良健吾さんと黒木華さんの「怪しい笑顔」が印象的でした。存在感や演技も一流の俳優さんです。
映画『星の子』は実話?エホバなの?
この映画は実話であるか、宗教団体のモデルはあるのか、エホバの話ではないのか?など話題にもなりましたが、残念ながらなにも公式発表されていません。
本作は『ひかりの星』宗教団体に両親が傾倒していく姿を描いたストーリーになっており、実話であってもおかしくない話だと思います。
ひかりの星
ちひろは原因不明の湿疹に悩まされていました。ある日、同僚からもらった「金色のめぐみ」という水を持ち帰り、同僚の助言に従いその水で洗ってみると、湿疹が消えて行き全快することに…

この出来事で両親は”ひかりの星”という宗教団体にのめり込むようになるのです
宗教について
世界にはまた日本にも、宗教団体は数多く存在します。日本において宗教は個人の自由とされていますし、いろいろな価値観を持つことも自由です
僕は無宗教で育ちましたが、主人公のちひろのような宗教二世が、親の信仰心と現実で違和感を持ち始めることは実際に多いのではないでしょうか?
【ネタバレ感想】『星の子』信じていること
本作は『宗教』をテーマに描かれた作品。それを否定も肯定もしない描き方をしているストーリーが印象的。
現実問題として
本作は中学3年生のちひろの視点をベースに振り返りながら進んでいきます。
劇中で印象的だったセリフのひとつに、ちひろの学校の友人・なべちゃんが、ちひろが飲んでいる水『金星のめぐみ』について言及するシーン。
宗教=洗脳されているイメージ
両親は騙されていて、両親を騙した人も誰かに騙されていて、その人もさらに別の誰かに騙されていて…
まさしく負の連鎖。でも信じているからこそ『騙された』という気持ちがあるのでしょう
信じたことで被害はあるのか?実害について
本作ではちひろの家庭に実害が及んでいるシーンは明確には描かれませんしかし現実は宗教を信じたことで家庭が貧しくなっており、ちひろの息苦しさやなんとも言えないジレンマを抱えている姿が描かれています。
映画『星の子』信じていることを否定する決定的なシーン
信じるものを描いた本作ですが、それを否定する決定的なシーンが劇中では描かれています。
- 大友康平さん演じる、雄三おじさんが『金星の水』を水道水に入れ替える
- ちひろが憧れている南先生(岡田将生さん)から否定されてしまいます
それぞれについて解説します。
雄三おじさんが『金星の水』を水道水に入れ替える
ひかりの星から両親を切り離すために、ちひろの姉と雄三おじさんが計画したものの、取り乱す両親を目の前にして、まーちゃんは雄三おじさんに刃物を突きつけることに
ちひろの姉は家を出ていく選択をしますが、無意識のうちに両親の味方につくことで、揺れ動く感情を描いていました
ちひろの姉の心境
両親がおかしくなったのは妹のせいなのではと思う一方で、妹思いなところもあり、心が引き裂かれそうになっている
南先生から否定される
南先生がちひろを家に送る時に「まじで狂ってやがる」と家の前で儀式をしている両親を指差します。ここで彼女は初めて、家族や自分は異様な存在だと感じることに。
映画『星の子』ラストシーン
ちひろと両親の3人が夜中に星空を眺めに行くのですが、「ここで終わるのか」と観た人の多くが感じたのではないでしょうか?

ラストは様々な解釈ができる内容です。最後に僕の考察をお伝えしていきたいと思います♪
ちひろに別れを告げる
両親はちひろの高校進学とともに、雄三おじさんの家から通うことを提案しようとしたのではないか。
- ちひろの進学先について『遠いな』という父の言葉
- 家出をしたちひろの姉が子供を産んだ話
上記のシーンを振り返ると、ちひろの成長とともに、両親もちひろに自由に選択することを提案したのではないかと思います。
一家心中する
コチラもネット検索では多い考察ですが、ラストシーンの空気感がどことなくそれを感じさせるラストシーンだからだと思います。
個人的には一家心中はNGです。ただ…どの解釈にしても、ちひろと両親の間に、世界の違いや別れを感じさせる終わりかたです。
まとめ【星の子】について
宗教を題材に描いたストーリーですが、現実社会において「誰にでも起こり得る」と思います。それと、この記事を書くことにより宗教を否定しているのではありません
無宗教の僕の考えは人間の多様性を尊重し、誠実に相互理解と信頼を築くことが大切だと思います。以上、映画『星の子』を紹介しました。
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